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新卒看護師と第二新卒の看護師が小児科に就職した時に立ちはだかる壁の数々!
小児科看護師にとって、新卒も第二新卒も余り大差はないような気がします。逆に成人(特に生活習慣病がメイン)ばかりの病棟の経験のみの結構なベテラン中途よりも馴染みやすいのかもしれません。
新卒看護師の場合は、ここからのスタートという事でまっさらな状態。第二新卒の看護師にとっては、いわゆる看護師業界全体の常識(あるいは非常識?)に少しだけ染まってしまっている状態。
もしも両者の間に差があるとすれば、その染まり具合なのかもしれない。って思います。一般病棟とは違って、対象である患者さんは小児のため、疾患から処置、根本的なサイズ感から大きな違いがあります。
そこに違和感なく染まっていけるか否かは、もちろん本人の小児科への興味、やる気が一番大きな要因だとは思いますが、そこまでの経験も小児科への就職がうまく行くか行かないかの意外と大きな要因になる事もあるようです。
さて、それでは実際、どんな現実があるのか?少しご紹介してみたいと思います。
目次 [目次を隠す]
新卒看護師と第二新卒の看護師が小児科へ就職するお話
新奈さんは、今年大学を卒業し国家試験に合格したばかりの新卒看護師。小児科看護師になりたくて看護大学に進んだため、希望の配属が叶って、やる気マンマン!
二子さんは、去年看護師になって外科病棟に配属されたけれど、どうにも馴染めず辛い毎日が続き結局半年で退職。今度は全く違う世界で頑張りたいという希望が叶い小児科病棟に配属されたものの不安一杯の毎日。
病棟師長は二子さんの不安も汲んでくれ、第二新卒として新奈さんと同じ期間、同じ条件でのオリエンテーションを行ってくれる事になりました。1ヶ月間の研修期間を終えた二人。
そろそろ二人も一人立ちの頃です。一人で少ない人数から受け持ちを始めてみようという事になり、プリセプター主任の優子先輩とミーティングを行う事になりました。
優子「1ヶ月の間、小児科病棟業務の実際を見て体験してどうでしたか?まずは、率直な感想から聞かせて下さい。」
新奈「毎日が楽しくて仕方ないです。まだ分からない事ばかりですけど、可愛い子ども達と毎日会える事が幸せです。」
二子「…私は、やっぱり日に日に不安が募るばかりです。一人で処置ができるのかな?とか。今後の夜勤の事とか…。」
優子「二子さんは感じているみたいだけど、明日から一人で患者さんを担当する事について、不安はない?」
二子「もちろん不安だらけです。バイタルとるのだって、泣いたり動いたりで上手く一人でできる自信はないし、吸引したりルートキープしたり、絶対に一人ではできないけど、みんな忙しいから誰に声をかけたら良いかとか…。」
新奈「私も一人でできる自信は無いですけど、先輩と一緒に患者さんのケアに参加していて、自分でやってみたい、一人でできるようになりたい!っていう気持ちが強くあるので、楽しみな気持ちの方が強いかもしれないです。」
優子「そうですか…(二子さんは、心配し過ぎて前に進めなさそうだし、新奈さんは、自分の実力と現状を把握できていなくて暴走しそうで心配。)じゃあ、二人が経験した事について少し共有してみませんか?」
新奈「じゃあ、昨日私が初めて介助についた処置の事を話しても良いですか!」
優子「ん?新奈さんが昨日初めて介助についた…?あぁ、介助と言うか見学していた検査の事か。確か5歳の男の子の…」
新奈「はい、マルク(骨髄穿刺)です。」
優子「いやいや、あの検査はマルクじゃなくてルンバール(腰椎穿刺)だよ。」
新奈「え?ルンバールって?」
優子「新奈さん、マルクとルンバールを日本語でちゃんと言ってみて。そうしたら違いがわかるから。」
新奈「…え〜っと、マルクが骨髄穿刺で…ルンバールが…え〜っと」
二子「腰椎穿刺だよ。」
新奈「そうだ!腰椎穿刺だ!」
優子「じゃあ、新奈さんが昨日見学していたのは?患者さんがどうしてあの検査をするのか聞いたよね?」
新奈「あ、はい。あの子は、頭痛がずっと続いていて、髄膜炎の判別のためにって…。」
優子「だよね。じゃあ、あの検査はどっちだったの?」
新奈「腰椎穿刺です。ルンバールです。」
優子「確かに、みんな色んな検査の事を略語で呼んでいるけど確かな知識を身につけるまでは、キチンとした呼び方をしていた方が間違いはないから、今後は気をつけてね!マルクとルンバールだったら準備する物品も体位も違うから、間違っちゃうと大変な事だよ。」
新奈「…すみませんでした。気をつけまーす。」
優子「(新奈さんって事の重大さを理解できてるのかな?こっちが不安だわ。検査の介助も、まだまだ独り立ちは難しそうだ…。)もう一度、しっかり勉強していきましょうね。」
二子「…私、今の話を聞いているだけで不安です。成人のルンバールやマルクの介助の見学はしたことありますが、小児は泣くし暴れるし…見てるだけで可哀想だし…。」
優子「可哀想?(二子さんも、もう少し自信を持ってくれると助かるんだけど…二子さんの方が多少の経験がある分、色んなことが予想できて不安が強いのもわかるけど、いつまで経っても新人気分が抜けないのも困りものだ。)」
二子「私も昨日のルンバール、少しだけ見学させてもらったんですが、もう号泣で大暴れしてて…あんな状態の子に、あの体位を保持する自信がないです。」
優子「二子さん、それは逆に心配です。例えば、昨日のような状態で、暴れていて可哀想で押さえていられない。って手を離してしまったら、あの子はどうなる?」
二子「えっ…!」
優子「大きな事故が起きる危険性が物凄く高いよね?」
二子「そ、そうですよね…。逆に感染してしまったり、下手をしたら半身不随になってしまったり…。そういう事も考えると、ますます不安で…」
優子「二子さんは、キチンと知識を持っているし冷静に先々の事も考えられていると思うの。今なら、いつでも先輩が一緒に支えてくれる時期だから過剰に不安がらずに色んな事に挑戦して成功体験を少しでも多くして欲しいです。」
二子「…そうですよね。怖がってばかりで何も手を出さずにいたら、本当に何もできないダメ看護師のままですよね。優子先輩、ありがとうございます。」
優子「(二人とも、まだまだ目が離せない状態は続きそうだけど…)焦らずに少しずつ成長していきましょう。」
新卒看護師と第二新卒の看護師が小児科に就職した時、どう思われてる?
新卒看護師は、本当に実際の臨床経験がない真っ白な状態。実習で臨床を経験したと言っても、それは単に体験レベルでしかないと思った方が良いでしょう。
良くも悪くも臨床の色に染まっていません。期待と希望で胸一杯かもしれませんし、逆に不安で一杯かもしれませんが、どちらにしても看護師としては真っさらな状態です。
ですから、臨床に出た時に感じるであろう恐怖感や不安感、そして乗り越えて自分が成長していると実感できた時の達成感や喜びと言った感情も一つ一つ経験を積み重ねていった足跡のように認識できるでしょう。
しかし、第二新卒の看護師は少なくとも既に一度臨床を経験しています。そして恐らくは、そのほとんどの人が大なり小なりの挫折を一度は味わっています。
その挫折を乗り越えて、もう一度、看護師として再チャレンジしてみよう!と思えた事自体を褒めてあげたいと思えるくらいの出来事です。
ですが、第二新卒の看護師にありがちなのが、前職での失敗経験が強く残っていて、自分に自信が持てずに二の足を踏んでしまいがちなところです。
周りの環境もあると思います。新奈さんと二子さんのように、前途洋々でひたすらポジティブな新卒看護師が同期であった場合、特に二子さんのように知識はたくさんあっても自信がなくて積極的に動けないパターン。
特に二子さんのように最初の経験が全く活かせないような畑違いの部署になった場合、最初の経験さえも否定してしまいたくなるものです。
ですが、小児科という分野は本当に特殊な分野ですので、成人での経験がそこそこある人や、あるいは小児科での経験でさえも役に立たない事は多々あります。
新奈さんと二子さんとは逆の場合もあります。新卒看護師が物凄く自信がなくて引っ込み思案で。そんな時は第二新卒の看護師が必要以上に頑張り過ぎて新卒さんは更に自信喪失。第二新卒さんも疲れて共倒れ…。
そんな事にならないように、自分が自分らしくありのままで臨む事が大切です。新卒看護師は、真っ白で真っさらである事、つまり右も左もわからないのが当たり前。
第二新卒は、少しだけは臨床の経験がある。でも、それは必要以上でも必要以下でもない、少しだけある臨床経験が生かせる場面で生かしながら、ゆっくりと前に進んでいけば良い。
迎える側は、きっとそう思って迎えてくれています。構え過ぎずに焦らずに確かな足跡を残しながら前に進む努力をしていって欲しいと願っています。
新卒看護師が小児科に就職する時に心配したり不安に思わなくても大丈夫な事、3つ!
背伸びしなくて大丈夫!
初めて社会人として、社会に出るという事だけで新卒看護師は必要以上に頑張らなくては!と頑張り過ぎて等身大の自分を見失いがちです。
ですから、先輩や上司の視線や評価を過剰に意識し過ぎて、自分の力以上のものを捻り出そうと努力しすぎる人を時々見かけます。
まだまだ、自分の限界がわからない状態ですから、最初から全力疾走してしまうと、早くに息切れしてしまい仕事が嫌いになってしまったり、疲れて動けなくなってしまいます。
先輩や上司の評価って気になるものですが、案外、自分が思っているほどの事を先輩も上司も求めていなかったりもするものです。
ましてや小児科という分野、再三言っていますが、本当に成人での経験が余り役に立たない事が多いところですので、逆に先入観も何もない「無」の状態からスタートできる事はとてもラッキーだと思った方が良いでしょう。
教科書の知識を全部頭に入れておかなくても大丈夫!
小児科病棟などで実習経験がある人であれば何となく雰囲気がわかるかもしれません。可愛い子ども達がたくさんいる環境と打って変ってナースステーションのピリピリ具合は独特。
思い描いていた、のどかな雰囲気とは真逆と言っても過言ではない緊張感みなぎる環境ですよね?そこで働くという事は、それなりの知識を求められるに違いない!
でも小児科の授業や実習なんて、勉強した中のほんの僅かな時間。そんな程度の知識で、そんな戦場のような現場に出て行く勇気も根性もありません。と泣きたくなる気分もわかります。
でも、安心してください。教科書を全て頭に入れておく必要なんて全くありません。確かに小児特有のメジャーな疾患名やその症状について、などの予備知識は多少必要です。
でも、教科書の隅っこに書いてあるような事よりも、臨床で自分の目で見て耳で聞いた事を一つ一つ自分の物にしていく事の方が何十倍も何百倍も重要な事がほとんどです。
最初は知らない事ばかりで大丈夫です。これから知っていけば良いだけの事です。
誰かのアラ探しをしなくて大丈夫!
新卒看護師は、多分、いや絶対にいっぱい怒られます。新卒看護師の最初の仕事だと思っていれば大丈夫。先輩や上司は、頭では知らなくて分からなくて当たり前だという事は理解しているのです。
ただ、小児科特有の忙しさなどで、ついキツイ口調で注意してしまったり、怒ったりしてしまいがちです。だからと言って、自分だけがダメな看護師なのか?って不安になってしまいますよね。
そこで、その不安を打ち消す為には「いやそうじゃない、あの人だって、◯◯先輩だって同じ失敗をしてたのに。」「あの人のミスの方が私のミスより重大だよ!」
などなど、怒られてしまったショックで自分以外にも同じことをしている人を探して安心感を得ようとしてしまいがちです。でも、それはチョット待って下さい。
自分自身を否定されたワケではないのです。逆に自分の失敗を指摘してもらえた。自分は自分の間違いに気がつく事が出来たラッキーな事なのです。
新卒だから先輩や上司も言いやすい部分もありますし、正確な知識や技術を身につけて欲しいと強く思っているからこそ他の経験者の人たちよりも自分に注意を向けてくれています。
だから、注意されたり怒られたりした時に同じ失敗をしている人を探して自分を慰めるのではなく、正確な知識と技術についての勉強をして自分に自信をつけてあげましょう。
第二新卒の看護師が小児科に就職する時に心配したり不安に思わなくても大丈夫な事、3つ!
即戦力を求められると思わなくて大丈夫!
第二新卒の看護師が勝手に感じてしまいがちなプレッシャーは、既卒で多少なりとも看護師経験があるから、職場はきっと自分にそれなりの即戦力を求めてくるのではないか?
小児科においては、その心配はほとんど無用かもしれません。確かに、ブラックな職場であれば忙しいばかりで新卒だろうが中途だろうが、新しく来た人材は一人の人手としてしか考えてくれない場合もあるでしょう。
ですが、至って普通の教育システムが整っている病院の小児科であれば、成人での経験があるからと言って過剰に期待して、その経験を生かして…。なんて事はないはずです。
成人と小児では、同じ検査、同じ治療、同じケアを行うとしても、介助方法や気をつけるべき点など似て非なるものと言っても良いくらいに差があったり、別のものと思える事があります。
そういう事をきちんと理解している指導者、先輩、上司がいるところであれば、小児科看護師としての指導や教育を一から行ってくれるはずです。
必要以上に新人ぶらなくても大丈夫!
新卒と共に第二新卒の看護師が新人研修を受けたり、病棟での研修期間を過ごしている姿を見ていると、時々なんだか違和感を感じる場面に遭遇します。
第二新卒の看護師であれば、一度は受けていて十分に理解しているのでは?と思えるような一般的な事、例えば電話やナースコールの対応なども分からないという事にしておかなくてはならないと思っているのかな?
そんな風に思うくらい消極的な人を見かけます。ずーっとナースコールが鳴っているけど、先輩ナースがどうしても手が離せない仕事をしていて対応できない時などは、積極的にとってみてはどうでしょうか?
即戦力として必要以上に自分をアピールする必要もありませんが、新卒の看護師よりは患者さんに対する経験はあるはずですから、どうしても必要に迫られた時には、一般的な経験は是非とも生かしてください。
お姉さん的存在を演じなくても大丈夫!
新卒看護師から見れば、多少なりとも臨床経験がある同期の第二新卒の看護師は頼りたくなる存在です。分からない事や困った事を同期の新卒看護師から相談される事はきっと少なくないはずです。
しかも、自分が一度通った道で同じような分からない事、失敗した事などは教えてあげたり相談に乗ってあげたりしたくなる事でしょう。
でも、チョット待ってください。それは、今の職場で通用する事でしょうか?前の職場での常識が、すべての職場の常識として通用しない事が意外と多い世界です。
特に成人と小児では、思っている以上に大きな違いや差がある事が多くあります。頼られて断る事は、申し訳ないなぁと思う事ではありますが、新卒看護師の事を思ってあげられるのであれば尚更です。
新卒看護師を直接指導している先輩看護師へ質問したり相談する事を促してあげましょう。自分は同期であって、お姉さん的な立場ではないという事を認識しておく事が大切です。
第二新卒として、小児科以外から小児科に就職する場合、それなりの厳しさは覚悟しておくべき!
例えば、凄く忙しい外科病棟で1年間は何とか働いた経験を生かしたい。血液内科で半年頑張ったけど、自分には合わないと思って辞めた。でも血内だったら、小児科でもよくある疾患が多いから役に立つかも。
本気で安易にそう思っているのであれば、小児科は余りオススメできません。どんな厳しい成人の病棟や施設で働いていても、その経験を小児科で初めて勤務する1年目には、まず生かせる余裕はないでしょう。
まず成人を経験してしまったばかりに、受けるショックは患者さんのサイズ感の違いです。まるで違う文化の中に来たようなショックを受けると思います。
成人だったら、抗生剤の点滴だって1Vを丸々使用する事がほとんどでしょう。ところが小児だと、患者さんの年齢や体重で使用する薬剤の量が違うので、同じ抗生剤でも1Vの中から〇〇mgを使用する。など普通の事。
それに意思疎通も非常に難しい事もあります。成人だったら、自分が十分な言葉で伝えられなくても相手が汲み取って理解してくれる事もあったでしょう。
でも、小児の場合は全く逆です。伝えて欲しい事も言葉として十分に伝えられない子がたくさんいます。色んな成長発達の段階にある患者さんばかりなので、段階に合わせた対応が必要です。
成人が患者さんの病棟の時には新人だからという甘えが患者さんに通用した部分が大なり小なりあったでしょう。しかし小児科病棟では、そのような甘えは一切通用しないと思っていた方が良いでしょう。
訳がわからない怒涛のような最初の1年を乗り越えて、初めて過去の経験が役に立つ場面が少しずつ見えてくるかもしれない。小児科病棟はそんな場所です。
第二新卒として、小児科から小児科に就職する場合は、最低限の目的や目標を持っておくべき!
小児科に就職したけど1年続ける事が出来なかった。でも、やっぱり小児科で働きたい。そういう場合に必要となる事は、何故続ける事が出来なかったのか?なのに何故やっぱり小児科で働きたいのか?
その2点は最低限必要だと思います。
そもそも、新卒で配属になった小児科で1年経たずにステップアップをしたい。という退職理由は、かなり特殊なのではないかと思います。
それよりも、小児科の厳しさに直面して心が折れてしまったり、思っていたような楽しい日々ではなかった事で失望してしまったり、そういう事が主な退職理由ではないかと思います。
ある意味、そういう理由の方が自然でしょうし、理解されやすいかもしれません。ですが、そういう気持ちで一度退職したにも関わらず、もう一度、小児科にチャレンジしたい。
そう思うようになるには、それなりの小児科看護に対しての強い思いがあるはずです。そして、再度チャレンジしたいと思う以上は、きちんとした目的や目標がなければ就職は困難でしょう。
小児科で1年経たずにギブアップした。という経歴は、再チャレンジしたとしても、もしかしたら、またすぐにギブアップするのかもしれない?という大きな不安材料でもあるからです。
つまり、やっぱり小児科で働きたい。そこにこんな目的や目標があるから、と示す事は、今度はギブアップしないはず。という最大の不安材料を払拭するための重要なポイントとなるのです。
きっと働いている最中には新卒入職時の想いを辛いばかりに忘れてしまっていた事を、辞めてから改めて思い出し今度は、どんなに辛いことがあっても想いを忘れずに目的を果たす覚悟ができた。
そんな覚悟ができたからこそ、再チャレンジするのではないでしょうか?そういう覚悟を持てたという事自体が次へのステップにつながる、とても大切な事だと思います。
新卒看護師と第二新卒の看護師が小児科に就職するために準備しておきたい事3つ!
新卒看護師、第二新卒の看護師ともに絶対に小児科で働きたい!と思うのであれば、心身ともに準備しておいた方が良い事がいくつかあります。
もちろん、自分にとって小児科で看護師として働く事の意味であったり必要性だったりを改めて考え直す事も大切でしょう。
子どもたちに負けないエネルギーが必要な職場ですから、運動したり食事に気をつけて体力や免疫力を上げる事も大事な事です。
では、具体的に準備をしておくと「やる気があるな!」と思ってもらえそうな例を挙げてみたいと思います。
新卒、第二新卒の看護師が、小児科看護師として「やる気」が見せられそうな身体面での準備!
小児科看護師の身体的な準備として外せないのは、麻疹、風疹、水痘、ムンプスなどの感染症の罹患歴をチェックする事かもしれません。
小児科で勤務する上で、必ずと言っていいくらい遭遇するのはウィルス性の感染性疾患ばかりです。成人して罹患する事で重症化するという理由だけではありません。
小児科病棟に入院している患者さんは、重症化している原疾患がすでに存在する子が多く、看護師が媒介となって院内感染してしまうと命の危険にさらされる事になります。
もしも自分の罹患歴がハッキリしない人は採血で、免疫が十分にあるか不十分かのチェックができます。不十分な場合はワクチン接種を行う事でクリアできます。
他にも身体面での準備として行っておくと有利な事?かもしれないのは、やっぱり「力」をつけられるトレーニングでしょう。筋トレでも格闘技でも。
どんどん、年齢の割に体の大きな子が増えていて検査や処置の時にしっかりと固定する事は重労働です。しかも、正しい部位の固定を行う必要があります。
間違った部位を力任せに抑えていても、全く無意味であったり、最悪の場合は怪我に繋がったりします。関節が外れてしまったり、骨折したり…。
とにかく、正しい部位は就職してから教えてもらい、覚えてしまえば良いことですが、死に物狂いで暴れて逃げようとする子供を抑え続ける力と体力は一朝一夕に身につけられるものではありません。
小児科看護師には体力プラス「力」も必要なアイテムです。
新卒、第二新卒の看護師が、小児科看護師として「やる気」が見せられそうな精神面での準備!
やはり、現実を知っている事なのかもしれません。まず、どうして小児科で働きたいと思ったのか?と聞かれたら、何て答えますか?
きっと、ほとんどの人が「子どもが好きだから」という理由が必ずと言っていいほど入るはずです。子ども嫌いな人が希望して小児科に配属になる事は珍しい事だと思います。
実習で担当したり関わったりした患者さんは、可愛くて、自分も癒されて、病気であっても元気いっぱいな子どもたち。普段は大嫌いな実習が、その間だけは楽しかった。
そんな人も少なくないと思います。その患者さんたちは、病気と闘う辛い時期があって乗り越えた子かもしれませんし、これから辛い時期と向き合う必要がある子たちだったのかも知れません。
実際のところ、実習で学生が関わる事ができるレベルの子というのは、体調的、メンタル的にもそれなりに良い状態の子がほとんどです。
辛い病状の時、辛い処置や治療、手術を受けたばかりの時、そんな辛い時期の子ども達を見る事は子ども好きな人であれば尚更辛い事だと思います。
小さくて、ささいな事で壊れてしまいそうな子どもを看護するという事は、成人の看護とは比べものにならないほど神経を使いプレッシャーも感じ精神的に疲れる仕事です。
そういう部分も分かっていて、それでも自分は小児科の看護師になりたいと思うというプラス何かを見つけておく事は就職する場面でも、他の人とは差別化できるでしょう。
それに、就職した後の場面でも自身に対してのモチベーションにもつながるものだと思います。
新卒、第二新卒の看護師が、小児科看護師として働いていく上で準備しておくと便利な事!
新卒、第二新卒の人で子持ち、という人は多くないと思います。自分に子どもがいる人であれば、今子どもたちの中でどんなキャラクターが流行なのか良く知っているものです。
でも、子どもは好きだけど、子どもが好きな物までチェックしているという人は中々いないと思います。その時々で流行っているキャラクターは変わります。
NHKなどの子ども番組に出てくるキャラクターは一世を風靡しますが、その番組が終了して新しい番組が始まるとすぐに消えて新しいキャラクターに変わるという目まぐるしさ。
また、ある程度の年齢までの子に対しては、永遠のテッパンキャラのアンパンマン。そういう簡単なキャラクターの絵がサラサラっと描けるとすごく便利です。
点滴や処置時の固定テープに人気のキャラクターを描いてあげると、それだけで泣かずに我慢できる子も結構います。なので、絵が上手な看護師は人気者です。
もちろん、これは必須ではありません。時間があれば!という程度の番外編ではあります。
まとめ
いかがでしたか?
新卒看護師と第二新卒の看護師で小児科に就職したいと思っている皆さんのお役に少しは立てる記事になっていました?
小児科は色んな診療科の中でも、特殊さが多い分野だと思います。まず、内科、外科が分かれていない所がほとんどですし、成長発達の段階も様々です。
幅広い知識と技術が必要ですから、勉強しなくてはいけない事がたくさんあるのは言うまでもありません。それに加えて、もっと辛い事やもっと大変な面がいっぱいある事をお伝えする内容であったかもしれません。
でも、きっと、ここをご覧になっている皆さんの心の中には「誰が何と言おうと私は小児科で働くんだ」と決意されている人の方が多いような気がしています。
小児科に就職すれば、たくさんの壁が自分の前に立ちはだかる事は分かっている、でもやっぱり子どもが好きだから頑張りたい。きっとそういう皆さんなのではないかと勝手に想像しています。
そんな皆さんには、しっかりとした教育システムが整っていて、頼りになる指導者や上司がいる安全な職場で是非とも頑張っていただきたいと思います。
新卒や第二新卒であれば、現場の実際の声や評判をたくさん手に入れる事はなかなか困難な事が多いと思います。それに勉強が忙しくて、そんな事に時間を割いている暇はない!というところではないでしょうか?
そう思っている方には、転職サイトへの登録という方法をオススメしたいと思います。担当のコンサルタントさんが理想の職場が見つかるまでしっかりフォローしてくれます。
不安な事、心配な事などの相談にも乗ってくれる心強い味方になる事でしょう。皆さんが、条件や希望が叶う良い職場と出会って素敵な小児科看護師として成長される事を願っています。
執筆者情報
看護師と小児科の求人 編集部
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